海と畑のせとうち暮らし、ときどきウイスキー

瀬戸内海近くの山の中で山を見ながらアイラウイスキーを飲んでる田舎者のお話

リディラバの元上司に誘われて富山に行ってみたらタダの田舎ではなかった話(和紙づくり・前編編)

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この写真は、和紙づくりに欠かせない道具「簀桁」の簀の部分です。
この竹と糸で編んだ物がおいくらするのか想像しながら、ご覧くださいませ。

以前のブログ記事で書いた「富山県ツアー」の続編です。
sharebartender.hatenablog.com

今回はツアーで体験した「蛭谷(びるだん)和紙づくり」のアレコレを書いていこうと思います。

訪れた舞台は富山県立山町の川原製作所
www.birudan.net
お話しをお伺いしたのは川原製作所の「川原隆邦」さん
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実は川原さんの和紙は
夢の国「ディズニー」ともコラボをしているのです!
d-japanclassics.jp
ディズニーが撮影したお仕事の様子がこちら↓
vimeo.com

さて、それでは和紙づくりの現場がどんな感じだったか見ていきましょうか

蛭谷和紙ってなに?

と、みなさん、ちょっとお待ちください。
1つ質問です。

「和紙ってご存知ですか?」

ですよねーー!!!!
知ってますよねーー!!!

では、各地に散らばる和紙の名前はご存知ですか?
思いつくだけ考えてみてください。



Now thinking



Now thinking



Now thinking



どれだけ上がりましたか?
有名なのだと、石州和紙(島根)や越前和紙(福井県)などがありますよね。
実は、和紙って「この地域じゃないとダメ!」というわけじゃないんです。
現に、北海道から沖縄まで和紙作られてます。
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全国和紙産地マップ :: 全国手すき和紙連合会
その地域の気候や土地環境にも左右されることはあるそうですが、基本的に技術次第でどうにかなるそうです。(もちろん、そんな簡単なことではございません)
逆に言えば、その土地にあった技術がちゃんと継承されていれば
和紙はずっと作られ続けるというわけです。

さてさて、では蛭谷和紙はどんな和紙かと言いますと
富山県越中和紙(五箇山和紙・八尾和紙・蛭谷和紙)の一つとして数えられています。
1988年に経済産業省大臣が指定した伝統工芸品です。

蛭谷和紙は北アルプス・定倉山を源とする小さな集落で懐かしさの残る土地で作られています。

この蛭谷和紙を製作されているのは現在
川原さんただ一人
たった一人の希少産地です。

ある意味、今回このような体験が出来ること自体がとても貴重な時間だったと
体験したからこそ思います。

では、改めて作り方を見ていきましょう。

ねぇ、知ってる?木の皮ってバナナの皮みたいに剥げるんだよ(豆柴風)

みなさま、下の写真をご覧ください!
こちらがかの有名なアレです!
「木」です

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...........ちゃんと説明します。
和紙の原材料は「楮(こうぞ)」「みつまた」「雁皮(がんぴ)」の靭皮(外の皮の下にある柔らかい皮の部分)の繊維を使用します。
で、上の写真は「楮」先生です。

そして、この楮をですね
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右側の釜に入れて蓋をして蒸します。

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そうすると、木の皮が縮むんですよね

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ほら、ちょっと縮んで白い部分が出ているでしょう?

この状態になったら、皮をむいていきます。
この皮むき、スルスル剥けるので気持ちいいのです。。。

どんな感じで剥くのかは動画をご覧ください。
www.youtube.com

そして、剥いた皮は水に入れます。
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この水に皮を浸しておく作業は、ゴミや虫を落としたり、カビがつかないようにしたりする「灰汁抜き」です。

この灰汁抜きの作業が終了すると
和紙の質を大きく左右する工程に入ります。


叩けばいいってもんじゃない!?時には強く、時には優しく

川原さん
「では、水から取り出した皮をそちらの台に置いてください」

俺氏
「おきました!」

川原さん
「では!!」
ごん!ごん!!ごん!!!
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俺氏
「ソォイ!!??」

皮を叩いて叩きまくって繊維を細かくしていく作業です。
ここで
・どれだけ叩くか
・どれくらいの強さで叩くか
・どれだけ愛情を込めるか
で和紙の質が変わってきます。
繊維の大きさも変わるので、真っ白な紙もできれば雰囲気のある繊維の残った和紙もできます。
ここで、どんな性格の和紙が決まるってことですね。

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もはや見る影ないですね笑

それにしても、ここの作業とても楽しいんです。
自分で作っていく過程が目の前で形として変化していく様子を見ることできるのでテンション上がって叩きまくりです。


では、次回の記事で
ラストスパートまでの工程をご紹介します。
次の工程で人間の心理というのは奥深いということも和紙づくりを通して学びました・・・


和紙づくり道具のお値段についても答えは次回!!!!!!!

ほな、また